バリアフリー住宅の善し悪し --- 2001年10月12日
 

 昨日、車の中でNHKのラジオ第一を聞いていると気になった放送があったので触れてみます。

 東京大学大学院教授の武藤芳照先生の「身体を壊さない運動をしよう!」と言うお話の中で、お年寄りが骨折をすると「寝たきり」になると言うのは間違いで、ちょっとした身体の不調などによって転倒し骨折してそれによって寝たきりになるとおっしゃってました。問題は骨折ではなくて、身体のちょっとした不調だと言う事です。身体の具合が悪くなるサインが転倒に結びつき、悪くなりかけている所に骨折というダブルパンチで寝たきりになってしまうとおっしゃっていました。

 バリアフリー住宅は決して悪い物ではありません。からだの不自由な方にはとても有益なものです。しかし、お年寄りでも框を登り、敷居をまたぎ、階段を昇り降りする事は非常に良い運動になりますし「いつもと同じ行動をしているのになにか変だ」という、先程言ったちょっとした身体の不調というサインを見つけ易い事にも繋がります。また、昇り降りやまたぐ運動をしなければ使わない筋肉は弱ってしまいます。予防の運動と言う観点からもこれは必要な事だとおっしゃっていました。

 バリアフリ-住宅は障害者にはとても有効な住宅ではあるが、お年を召した健常者には逆に身体を弱らせる住宅と言う事でしょうか。むづかしい問題です。

新木場 吉田商店


のうがき--NEXT ©
のうがき
材木は曲がる反るクサル。生き物だったから。
コピーペーストできない。同じ物がないから。
ダカラ ヲモシロイ。

のうがき--BACK 
のうがき。。。もくじ 
HOME 
のうがき--NEXT