●木の表と裏 --- 2001年8月6日
丸太を板目に製材して、外側に近い方が『木表』。丸太の芯に近い方が『木裏』です。言葉で説明すると、たったこれだけの事ですが、材木を使う時にはけっこう重要な事柄です。 |
新木場 吉田商店 |
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木表の場合、新しい木目が古い木目の下に入り込むような目あい。木裏はその逆で木目が上に乗るような目あいです。 |
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木表 |
木裏 |
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柾目は板目とは異なりソリに関しては安定していますが、当然片側だけ湿らせば湿らした方へ反ってきます。以前に失敗した例ですが、自分で机を作った時に真夏の炎天下で片側に塗装をかけて乾かしてる間に、みるみる反って来たのには驚きました。あわてて反対側も塗装をかけたのですがだめでした。同時に両面かけないと。巾の広い板はソリやすいので注意!です。 |
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ホントにちょっとした気づかいなのですが、高級家具と言われている物は木表と木裏をばらばらには使っていません。作りがしっかりしている上に、見た目がおとなしいので、何十年使っても「あき」がこないのでしょう。イイ仕事とはそう言う所にも表れています。家具選びのひとつのポイントになるかもしれません。 |
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