材木の仕上げはカンナ?サンダー? --- 2001年6月4日




 材木を削って仕上げる時、カンナで仕上げるのもサンダーで仕上げるのも平滑にするといいう意味では同じです。
 では、何処が違うかと言うと輝きというか艶です。具体的に説明しますと上の図は鉋で削った場合、下はサンダ-でこすった場合です。
 カンナで削ると切り口が同じ方向でそろうので光があたるとほぼ同じ方向で反射します。故に削り上がった時に材木が光るのです。サンダ-の場合は紙やすりの表面を見てもらえれば分かる通り、細かいデコボコでこすって平にしていくので、材木の表面を拡大してみるとやはりデコボコなので光があたっても均一に反射せず光が拡散されてしまいます。
 大工さんや建具屋さん指物屋さんがカンナで削ったものを2枚重ね合わすと板と板の間に空気が入らず密着して吸い付き、板を離す時に僅かに抵抗を感じます。
 サンダ-の仕上げが悪いかと言うとそんな事はありません。手軽さ、逆目が起きない事や固い物でも仕上げが楽な事など、熟練を必要としない事を考えればとても便利です。カンナの場合は、道具の手入れ(刃物の目立て)や刃物の角度、材木の種類による削り方の違い、経験等技術が必要ですが、サンダ-ならDIYやちょっとした補習など大変便利です。
 カンナ仕上げにしてもサンダ-仕上げにしても、大切なのは木材が乾燥していると言う事です。濡れた材で仕上げようとすると歯切れがわるく、材木の繊維がケバ立ち思うように仕上がりません。せっかくの仕上げですから材や道具を選んで削りましょう。

新木場 吉田商店


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材木は曲がる反るクサル。生き物だったから。
コピーペーストできない。同じ物がないから。
ダカラ ヲモシロイ。
kannna
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