●本物を使おう。 --- 2001年1月7日 新聞を読んでてちょっと気になる記事を見つけたので転載です。
寿司屋でお土産を頼む。「へい、お待ち」と渡されたのを家に帰って開けてみると、彩りまで考えて何とも縞麗に詰められている。西洋料理店でも中国料理店でもお持ち帰りはつまり食べ残しであって、ドギー・バッグなどと呼ばれている。建前からして犬にやるものであるなら、なるほど容器に入れる時にそれぽど気を使うことはないわけである。日本料理の、特に結婚式などに出るものは、かつてはその大半を折などに詰めて持って帰るものであったらしい。家では家族がその折詰めを待って遅くまで起きていた。それはともかく寿司の折や包みを見ると茶色い斑模様が印刷されていることがある。竹の皮の模様なのであるが、「この模様、何だと思う」と若い人に訊いたら答えられるだろうか。今では、竹の皮におにぎりや肉を包んだのを実際に見たことのない人の方が沢山いると思われる。工場で量産されるチマキなども緑色のビニールで包まれているけれど、それにちゃんと笹の葉の筋などが模造してある。「あれは、笹の葉に殺菌力があるからで……」などと知ったかぶりをすると、感心する人もいるし、そんなこと興味がない人もいるであろう。寿司の折の仕切りになっている、やはり緑の、ぎざぎざを付けたり、海老などの形に切ったりしたもののモデルは、葉蘭という植物で、かつてはどこの家の庭の隅にも植えられていた。もっとも、こういう話を書くと、「ろくな店に行ってないな」と一言われるだろう。今でも高級店ではビニールなんか使わない。 ★★★ 先生、薄く削った木材を張り付けたものはまだいい方です。 それでも人間は日本人は木が好きなんですね。 だって、フェイクでも木目をプリントするのだから。 |
新木場 吉田商店 |
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