●素材と部品 --- 2000年10月1日
近頃訳の解らない行動をする子供達が多いです。すぐに人を殺したり。一昔前に「ゆとりや個性の教育」って言ってましたが、“個性”と“勝手”を履き違えている様な気がします。社会のなかに存在する為には規律や義務が必要なのはあたりまえなのに、自分の都合しか考えないのは“個性”とは言いません。義務があるから権利は与えられるのであって義務のない権利はただの我がままですね。 子供達を規格にあてはめるのではなくそれぞれ人格があるのですからその個を認めて接するのが個性やひいてはゆとりのある教育に繋がるのではないかと思います。ただ、ゆとり=時間と考えて暇さえ与えればいいみたいな人を見てない教育はなんか変です。 いきなり材木の話しになりますが、材木が“素材”ではなく“部品”になってきました。一般の住宅では構造材(柱や梁、桁、土台)をプレカットと言ってコンピューターで図面を引きコンピューターで製材する物なんですが、コストが低いのと精度が高く納期が早いので完全に主流となりました。ただそこで人のする仕事と言うのはただデータを打ち込むだけで木を見てないと言う事です。もちろん現場では製材前後の検品はします。ですが機械や規格に木を合わせているので機械に対応出来ないちょっとした曲りやキズやねじれなどはねられてしまいます。もちろん構造上問題のないものまでです。大工さんが木を見ながら墨つけすれば曲った木でも上手に使ってもらえるものを... 木も人と同じで生き物なんですから個性があってあたりまえなんですがそれをうまく生かしてつかうのが製材屋や大工さんの技だと思うんですが。所詮材木屋も大工さんも経済の流れの枠の中で生きているのだからしょうがない事かな。50年育てた木がかわいそうな気がします。 |
新木場 吉田商店 |
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